介護とお金

地域包括支援センターとは?親のことで子どもが相談できること

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わかっている度 ★★★ 高い研究2本・公的資料7件を整理出典照合済み(2026-10-07)
市役所
Photo: Ebiebi2 / Public domain / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品・サービスの紹介はしていません。出典は末尾)。

地域包括支援センターは、市町村がつくる高齢者のよろず相談の窓口です。全国のすべての市町村にあり、介護、健康、医療、暮らしの心配、虐待の心配まで、親のことを幅広く相談できます。介護保険を使っていない親のことでも、家族からの相談でも受け付けています。

3行でわかる

  1. 全国に5,487か所あり、すべての市町村に置かれています(2025年4月末)。
  2. 保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーなどの専門職が、無料で相談にのると案内している自治体があります。
  3. 相談先は、親が住んでいる地域を担当するセンターです。地域によって呼び名が違うことがあります。

01結論から言うと

「親のことで何か気になるけれど、どこに聞けばいいかわからない」ときの最初の窓口が地域包括支援センターです。介護が始まる前の、漠然とした心配の段階から相談できます。

センターの役割は介護保険法で決められています。地域に住む人の心身の健康と暮らしの安定のために必要な援助をする、と書かれた施設です(第115条の46)[2]。

センターの職員には、仕事で知った秘密を守る義務も法律で定められています[2]。正当な理由なく漏らしてはならないとされているので、親の様子や家族の事情も話して大丈夫です。

埼玉県は「高齢者とそのご家族の方であれば、要介護認定を受けていなくても利用可能」「相談料は無料」と案内しています[4]。

02研究とデータでわかっていること

センターは全国5,487か所で、身近な窓口を含めると7,374か所です。相談できる中身は法律で決まっていて、総合相談、権利を守る支援、介護予防、ケアマネジャーへの支援などがあります。

5,487か所全国の地域包括支援センターの数(2025年4月末)
7,374か所身近な相談窓口(ブランチ)と支所(サブセンター)を含めた合計(同上)
81%市町村が社会福祉法人などに運営を任せている「委託型」の割合(担当地域をもつ5,362か所のうち、同上)
3職種保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)などを置くことになっています

法律と厚生労働省の資料から、子どもが親のことで相談できる内容を整理すると、次のとおりです[1][2]。

新宿区のように、家族介護者どうしの交流会や介護者講座を開いているところもあります[5]。呼び名も地域で違い、新宿区では「高齢者総合相談センター」と呼んでいます。厚生労働省の手引きも、センターの支援の対象に家族介護者を含めています[7]。

Nakaiら(2026)[8]

ひとり暮らしの高齢者が家での暮らしを続けられなくなるきっかけとして、センターの職員が多く挙げたのは、持病の悪化、急な入院、家で暮らし続ける気持ちが弱まること、火の不始末、認知機能の低下でした。

対象: 日本全国のセンター職員194人へのオンライン調査 / 限界: 職員がどう感じているかを聞いた調査で、実際の件数を数えたものではありません。

Miyamotoら(2026)[9]

経験の長いセンターの看護職は、一人ひとりの相談支援と地域づくりの両方を行っていました。信頼関係を築く話し方や、医療・介護の専門職をつなぐ調整が、中心的な働きとして挙がりました。

対象: 愛知県のセンターで9年以上働く常勤の看護職10人への聞き取り / 限界: 1つの県の少人数の研究で、相談した家族への効果は調べていません。

03まだわかっていないこと

センターに早めに相談した家族と、しなかった家族で、その後の暮らしがどう違うかを比べた研究は見つかりませんでした。センターごとの対応の差も、全国で比べたデータはまだ限られています。

  • 早めの相談が、親の暮らしや家族の負担をどれだけ軽くするか(比べた研究は見つかりませんでした)
  • センターごとの相談対応の質の差(市町村が定期的に評価することになっていますが、全国で比べた結果は確認できませんでした)[2]
  • センターを知っている人の全国の割合(国の全国調査の数字は見つかりませんでした)

04親と一緒にできること

まず親の住所を担当するセンターを調べ、気になる様子をメモにして電話します。相談したことは親に隠さず伝え、次の一歩は親と一緒に決めます。

1

親の住所を担当するセンターを調べる

センターは地域ごとに担当が分かれています。親の住む市区町村のホームページか役所の高齢者福祉の窓口で確かめます。厚生労働省のページから、都道府県ごとの一覧にもたどれます[3]。

目安 5〜10分

2

気になる様子を3つメモしてから電話する

「いつから」「どんな場面で」「親はどう言っているか」を書いておくと、話が早く進みます。物忘れなら物忘れと認知症のはじまりの違い、転倒なら家の中で転びやすい場所の記事も、メモの参考になります。

目安 電話の前に10分

3

相談したことを、親に正直に伝える

「心配で、近くの相談窓口に話を聞いてみたよ。お母さんが嫌なことは進めないから、一度話だけ聞いてみない?」と伝えます。決めるのは親だという姿勢を、言葉にして示します。

目安 相談した週のうちに

4

自分のことも相談してよいと知っておく

仕事と介護の両立や、介護する側の疲れも相談の対象です[1][7]。「親のこと」だけでなく「自分がどう関わればいいか」も聞いてかまいません。

目安 必要になったときにいつでも

05よくある質問

地域包括支援センターでは何を相談できる?

介護、健康、医療、暮らしの心配など、高齢者に関わることを幅広く相談できます。要介護認定の申請、虐待や成年後見制度の相談、要支援の人のケアプラン作成、介護する家族の相談も受け付けています。

離れて暮らす子どもは、どこのセンターに相談すればいい?

親が住んでいる地域を担当するセンターです。担当は住所で分かれているので、親の住む市区町村のホームページか役所の窓口で確かめてください。

相談にお金はかかる?介護保険を使っていなくても大丈夫?

埼玉県や新宿区は「相談は無料」と案内しています。埼玉県は、要介護認定を受けていなくても高齢者とその家族なら利用できると案内しています。

出典

  1. 厚生労働省. 地域包括支援センターについて(設置数は令和7年4月末現在、地域包括支援センター運営状況調査). https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001671185.pdf
  2. 介護保険法 第27条・第115条の45・第115条の46. e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/409AC0000000123
  3. 厚生労働省. 地域包括ケアシステム(全国の地域包括支援センターの一覧へのリンクを含む、2026年10月閲覧). https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/index.html
  4. 埼玉県. 地域包括支援センター(2026年4月16日掲載). https://www.pref.saitama.lg.jp/a0609/houkatsu.html
  5. 新宿区. 高齢者総合相談センター(地域包括支援センター)(2025年11月10日更新). https://www.city.shinjuku.lg.jp/fukushi/file05_03_00002.html
  6. 厚生労働省 介護サービス情報公表システム. サービス利用までの流れ(2026年10月閲覧). https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/flow.html
  7. 厚生労働省. 市町村・地域包括支援センターによる家族介護者支援マニュアル(平成30年3月). https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000307003.pdf
  8. Nakai H, Ishii K. (2026). Linking factors affecting older adults' ability to live at home to increased workload perceptions among staff at general community support centers. Journal of Rural Medicine, 21, 49-57. https://doi.org/10.2185/jrm.2025-050
  9. Miyamoto M, Seko R. (2026). Practical actions of nurses working at community general support centers in Japan: A qualitative study. Fujita Medical Journal, 12, 129-134. https://doi.org/10.20407/fmj.2025-012